感覚の記録(明るくはない)

「頬に力を入れると奥の方に空気が入る」といったスレを中学時代まとめサイトで読んだ記憶がある。

そのスレでは互いに感覚を共有できることを楽しんでいたり、できない人は真偽の確かめようのなさに明らか機嫌の悪そうな反応を残していたりした。

僕は一瞬できないと思いつつもできた側の人間なのでどちらにも感情移入して楽しんでいた。ある感覚を持っている人はない感覚も共有できる場合がある。

 

 

吃音症というのを知り、自分はそれなのだと知った。

この症状独自だと思われる感覚は緊張の有無でなく、しゃべれないフレーズがわかるということだ。

具体的な経験でいうとフィンスイムのレッスンに行った時、足のサイズを伝える場面で言えないなとわかり実際にどもった。

対処策に違うフレーズを代用するというのがあり、これがなかなかに効果的なのが面白く、会話はすでに脳に文字として変換されたフレーズを音として出力しているのだなと思うしその二つの複雑な結びつきを強く意識する。

 

そんなある感覚の話。